2020年 新年のごあいさつ

2020年の松の内が明けてしまう前に。。。
遅ればせながら、みなさま、本年もどうぞよろしくお願いします。

2019年は、弊社にとって新しい取り組みの多い1年になりました。これまで力を入れてきた、地域情報化やオープンデータ関連の取り組みが、次のフェーズに一歩進んだ年だったと言えるかも知れません。

3月には、佐賀県立図書館所蔵の古地図や古文書といった資料を、デジタルアーカイブとしてリニューアル公開しました。このプロジェクトの中で、28000点以上の資料をパブリックドメイン(オープンデータ)として公開し、閲覧には、世界標準になりつつあるIIIF(トリプルアイエフ)を導入しました。秋には、弊社にとって初めての展示会「図書館総合展」にブース出展し、これらのシステムをご紹介させていただき、各方面からご好評をいただきました。

また、佐賀の農村風景写真を使ったカレンダー制作案件を佐賀県から受託し、自社撮影の360度動画へのリンクを掲載するなど、紙メディアとITを融合させた取り組みも行いました。さらに、総務省戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)では、2018年に続き2度目の採択を受け、スマートシティにおける防災分野でのデータ利活用に関する研究開発を行い、佐賀県AI・IoT実証推進事業では、測距センサーと画像解析技術を活用した人流計測など、新たな分野にも挑戦をはじめました。

2020年3月。ローカルメディアラボは、創業から10年を迎えます。
私たちは、2020年を次の10年のスタートと位置づけることにしました。創業以来、培ってきた経験と知識、知恵とネットワークを最大限に活かし、3つの柱で事業を拡大していきます。

一つ目は、これまで同様、企業や自治体におけるICT、IoTの戦略的利活用の提案から、実現、検証までをワンストップで提供すること。二つ目は、地域のデジタル化されていない様々な資料等を、デジタルデータ化し誰もが使いやすい形でウェブ上に公開していくこと。いわゆるデジタルアーカイブとオープンデータ化の取り組み。三つ目は、ICT、IoTやデータをフル活用した、新しいまちづくり、地域ならではのスマートシティプロジェクトに取り組むこと。これらの3つを、立体的に組み合わせながら、新しい情報価値と新しい地域社会を築いていきたいと考えています。

とはいえ、まだまだ小さな会社です。
みなさまとのご縁を大切にしながら、そして“ワクワク”を共有しながら、ともに地域の未来を創り上げていきたいと思います。

2020年も、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

株式会社ローカルメディアラボ
代表取締役 牛島 清豪