龍谷中学校にてデータサイエンス講座に登壇しました

2025年1月29日(水)、佐賀県統計協会主催のデータサイエンス講座に講師として、弊社の牛島が登壇しました。

今回の参加者は龍谷中学校の1~3年生、約60人。
龍谷中では生徒一人ひとりがiPadを所持しており、複数の科目や探究学習などに使われているとのこと。このためiPadを活用した情報収集及びグループワークを可能にした、約2時間半の講座を行いました。

最初に座学として「データを見る・扱うことは、難しそうに見えるけど身近なもの」であることをインプットして、国内の様々なオープンデータを見ていきました。著作権について話しつつ、キッズすたっとや佐賀県立図書館データベース、ジャパンサーチを見ながら、ダウンロードして自由に使ってよいデータもあることを学びました。
またデータを見るときの注意点として、誇張されたグラフにとらわれないことや、SNSを使用する中で陥りがちな「フィルターバブル」「エコーチェンバー現象」にも触れました。

後半はグループに分かれてワークを行いました。
地域経済分析システムRESASを使い、人口ピラミッドや社会増減、年齢ごとの人口移動グラフなどを見て、佐賀県や自分が住む町はどのような形をしているか、福岡県や東京都と比較してどのような違いがあるかを見ていきました。

ワークではGoogleスライドを使用。グループごとに用意したスライドに、グラフを見て気づいたことをメモしていきました。

生徒の皆さんは、以下のような気付きを得ていました。

  • 人口ピラミッドを見て
    「2050年になると高齢者が増え、年少人口が減っている」「働く人が減りそう」
  • 社会増減グラフを見て
    「みやき町の転入数は転出数よりも増加する傾向にある」
    「出産数より、死亡数の方が多いから、人口がこのまま減っていくと思う」
  • 年齢ごとの人口移動グラフを見て
    「15~19歳→20~24歳で佐賀を出る人が多い」
    「25~29歳→30~34歳以降、転出が減って以降横ばいになっている」

皆、表示しているグラフをお互いに見合い、共通点や相違点を見つけるなどして楽しそうに取り組んでいました。人口ピラミッドの将来予測を見て不安に感じてしまう子もいましたが、「こういった未来にならないよう、自治体が様々な対策を打っている」ことを伝え、結びとしました。

今回取り扱ったRESASやその他のデータサイトから多くの学びを得て、学校の授業や私生活にぜひ活用してほしいと思います。

今回使用したウェブサイト