メディアリテラシーについて講演しました

12月16日、佐賀市内の公民館主事さんたちの研修会で、メディアリテラシーについての講演をさせていただきました。タイトルは「情報革命とメディアリテラシー〜情報受発信の力を養う」で、情報環境の劇的変化が起こっている中で、情報の媒介としてのメディア(広義での)の役割と、受発信リテラシーをどう考えていくかという内容です。

講演資料作成の段階で「メディアリテラシー」という決して新しくはない概念について、もう一度復習をしておこうと、いくらかの書籍と、ウェブ上のコンテンツを参考にさせていただきました。ただ、調べれば調べるほど、深みにはまったというか、このテーマの難しさを改めて感じることになりました。

というのも、研究者の視点、既存マスメディアの視点、ウェブサービス関係者からの視点で、同じ「メディアリテラシー」の捉え方のニュアンスが、微妙に違うのです。講演では、この辺りのこともストレートにお話ししました。見るポジションによって物事には多面性があり、その多面性があることを前提に受発信を行うべき、というぼんやりした結論にならざるを得なかったのですが、ウェブメディアの良し悪し、既存マスメディアの良し悪しを、事例をおりまぜながら説明することで、ご理解いただけたのではないかと思います。

繰り返しますが、今回、つくづく感じたこと。メディアリテラシーこそが、ニュートラルな立ち位置から語られるべきで、そこに特定の業界の利益が絡むべきではありません。その大切さを改めて考える機会になりました。